勘定金額の2つの集計方法―合計と残高

2019-08-14Ladder1

勘定ごとにどれだけの金額が記録されているかを知るためには,総勘定元帳に転記された勘定科目ごとの金額を集計してあげる必要があります。

この金額の集計方法には,合計と残高の2つのものがあります。この記事では,この2つの集計方法について学習していきましょう。

なお,今回の記事は,総勘定元帳への転記がしっかりマスターされていないと難しいところがあります。転記に自信がない場合は,転記について書いた記事を一度確認してからこの記事に戻ってくると良いでしょう。

合計

総勘定元帳への転記は,借方に仕訳されているものは借方に,貸方に仕訳されているものは貸方に行われています。合計は,この借方に転記されている金額と貸方に転記されている金額とをそれぞれ別々に集計したものをいいます。

次の現金勘定の記録を使って,合計を計算してみましょう。

現     金
摘 要 金 額 摘 要 金 額
前期繰越 60,000 仕入 20,000
売上 80,000 旅費交通費 5,000
諸口 70,000 仕入 30,000
    通信費 3,000

合計は,借方に転記されている金額と貸方に転記されている金額とをそれぞれ別々に集計したものですから,この現金勘定について合計金額は,次のように2つ計算されることになります。

  • 借方合計=60,000+80,000+70,000=210,000
  • 貸方合計=20,000+5,000+30,000+3,000=58,000

合計という名前に惑わされて,借方の金額と貸方の金額をすべて足してしまわないように注意しましょう。

残高

残高とは,借方合計と貸方合計の差額のことをいいます。簿記では,片方に金額の増加を記録したら,もう片方には金額の減少を記録することになっています。このため,借方合計と貸方合計の差額を計算することによって,今,どれだけの金額が残っているかを知ることができるのです。

借方残高

借方合計と貸方合計のうち借方合計の方が大きい場合,借方合計から貸方合計を差し引いて計算した金額のことを借方残高といいます。さきほどの現金勘定の例を使って計算してみると,次のようになります。

  • 残高=借方合計210,000−貸方合計58,000=152,000(借方残高)

貸方残高

勘定によっては,貸方合計の方が大きくなる場合もあります。次の借入金勘定のように貸方合計の方が大きい場合,貸方合計から借方合計を差し引いて計算した金額のことを貸方残高といいます。借方残高を計算する場合と違って,貸方合計の方が先になりますので気をつけてください。

借  入  金
摘 要 金 額 摘 要 金 額
諸口 200,000 前期繰越 800,000
諸口 300,000 普通預金 200,000
諸口 200,000    
  • 借方合計=200,000+300,000+200,000=700,000
  • 貸方合計=800,000+200,000=1,000,000
  • 残高=貸方合計1,000,000−借方合計700,000=300,000(貸方残高)

まとめ

  1. 総勘定元帳に転記された金額を集計する方法には2つある。
  2. 合計は,借方に転記された金額と,貸方に転記された金額とをそれぞれ別々に集計したもの。
  3. 残高は,借方合計と貸方合計の差額(大きい方から小さい方を引く)。
    1. 借方合計>貸方合計の場合 借方合計−貸方合計=借方残高
    2. 借方合計<貸方合計の場合 貸方合計−借方合計=貸方残高