資金の借り入れと返済の仕訳
企業が活動するうえでの元手となるお金は,企業の所有者(オーナー)が拠出することが基本となります。しかし,それだけでは足りない場合は,そのお金を金融機関などから借り入れることになります。 世の中には「借金=悪」と考えている人がいるのですが,お金を借り入れること自体が悪いわけではありません。お金を借りら ...
買掛金の発生と決済の仕訳
商品を継続的に購入している相手先企業(仕入先)から掛け取引を認められた場合,仕入れた商品の代金はその仕入時ではなく,後日,まとめて支払うことになります。この記事では,掛け取引において買手側企業が行う仕訳について学習していきます。 なお,掛け取引および売手側企業が行う仕訳については,別記事【売掛金の発 ...
売掛金の発生と回収の仕訳
自社が取り扱っている商品を継続的に買ってくれているお客さんのことをお得意様(得意先)といいます。企業は,これらのお得意様に対して,取引をこれからも継続してもらえるように様々なサービスを提供しています。 掛け取引(かけとりひき)は,このような取引を継続してもらうために提供されるサービスのひとつです。掛 ...
商品券を受け取ったときの仕訳
はじめに 小売業を営む企業では,商品を販売したときに,お客さんからその商品の代金のかわりに,商品券を受け取ることがあります。お客さんからお金を受け取ることはできません。それでは,商品の代金はいったいどこから受け取るのでしょうか。 商品券を使ったお金のやりとりを図にまとめてみると次のようになります。オ ...
外貨建金銭債権・債務の決算日レートによる換算
はじめに ドル,ユーロなどの外国通貨(外貨)で代金がやりとりされる取引(外貨建取引)を行っている場合は,その取引金額は外国通貨建で計算されることになります。しかし,この貸借対照表・損益計算書などの財務諸表では,このような外貨建取引から発生した金銭債権(売掛金・買掛金)を,原則として,期末の直物為替レ ...
貸倒引当金の設定―洗替法と差額補充法
貸倒引当金は,将来に貸倒れが起こったときに発生する損失をあらかじめ見積もることによって設定されます。見積もりですから,実際にその金額が貸し倒れになるかどうかは誰にもわかりません(普通ははずれます)。このため,企業は,会計期間ごとに最新の状況に基づいて見積もりをやり直し,その金額をアップデートします。 ...
貸倒引当金とは何か
企業は,商品を売り上げたときに,その相手を信用して代金の後払いを認めることがあります(掛売上)。相手がその信用に応えて約束どおりに代金を支払ってくれれば問題はないのですが,時々その信用を裏切って代金を支払わずに雲隠れされてしまうことがあります。これを貸倒れ(かしだおれ)といいます。今回のテーマである ...
手形決済とでんさいネット―近年の利用実態
手形は,将来の一定の日にお金を支払いたいときに使用されるものです。簿記では,手形に関する問題がかなり早い段階で出てくるのですが,実際の社会では手形が使われる数は年々少なくなっています。この記事では,実際の統計資料を用いて,最近の手形の使用量の変化をみていきましょう。 この12年間で取引量は62%減 ...
差額補充法による貸倒引当金の設定
決算手続のなかでは,売掛金や貸付金などの金銭債権が回収できずに終わってしまう事態に備えて,貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)が設定されることがあります。貸倒引当金の設定は,実際に起った(発生済の)取引を記録するのではなく,貸倒れというまだ起こっていない将来の事態を予想して行わなければならないので, ...
仮払金の支払と決済
これから出張に出かける従業員に対して,交通費や現地での活動費用を前渡しした場合,その金額は仮払金勘定を使って記録します。仮払金勘定については,ひっかけ問題を作りやすく,言葉の意味をしっかりと覚えていないと間違えてしまいます。この記事では,仮払金勘定について,このような間違えてしまいやすいものとの違い ...